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文字の太さと、名刺

 同じ書体、たとえばHG創英角ゴシックUB(ゴシック体の書体がわかりやすい)でも、文字によってさが違う。たとえば、「機」と「木」。当然ながら「機」は「木」に比べて画数が多い。たとえばワードなどで、HG創英角ゴシックUBで「機」と「木」を表示し、ポイントは72ポイントくらいの大きい文字にしてみよう。
 特に、縦の棒が「機」よりも「木」のほうが、シッカリい。もっと言うと「機」の文字以外(余白?紙?)の部分が、「木」に比べて非常に狭い。当たり前といえば、極めて当たり前。
 で、この文字以外(余白?紙?)の部分が、非常に狭い・・が名刺にとっては、非常に厄介である。名刺は、72ポイントくらいの大きい文字で印字なんて、非常にまれであって、通常は大きくても30ポイント以下、小さい文字は7〜5ポイント程度である。
 この小さい7〜5ポイント程度の文字のときに、問題が起きるのである。文字いのも問題だが、さらに文字以外(余白?紙?)の部分が非常に狭いのが大問題なのである。文字がつぶれてしまいがちなのである。これは何も書体だけに限らない。細くない書体はみんな問題なのである。

通常文書と名刺では最適の文字の太さが違う

 名刺の多くは55×91mmの大きさで、一般に4号と呼ばれる名刺サイズがほとんどである。その55×91mmのスペースに、会社名やら肩書きやら名前、住所、電話、FAX、携帯電話、Eメール、ウェブアドレスなどを記載するものだから、文字の大きさは当然小さくなる。
 そこで、問題になるのが、書体である。通常の文書では、いわゆる太ゴシックや太明朝を使用しているのは一向に構わないが、名刺に小さい文字で、太ゴシックや太明朝を使用すると、文字がつぶれてしまうということが、時々起きる。
 名刺は通常の文書で使用する書体よりも、チョット細めの書体が、バッチリという場合も少なく無い。通常の文書で太明朝の場合、名刺には中太明朝や中明朝が最適の場合もある。
 会社のロゴも名刺用にチョット細めのロゴを用意し、名刺に印刷してちょうど良い!という・・・そんな名刺専用ロゴに出会えたら、名刺屋稼業としては、気分は最高である。
 

名刺の文字の大きさが不ぞろい?

 同じ書体でも名刺文字の大きさが不ぞろいに見えるとがよくある。ジックリ見るとナンカヘン・・・ということがよくある。たとえば楷書(楷書も種類が多いが・・)で、日本物産株式会社などの場合、「日」が「本物産株式会社」に比べて、小さく見えてしまう事が良くある。そんなときは、「日」だけをほんのちょっぴり大きくして、バランスをとる。
 実際、普通の文書では、全然気にならないのが、名刺では気になってしまう。それはたぶん、一般の文書では「日本物産株式会社」は「文字情報」なのが、名刺では、「日本物産株式会社」という「会社名→ロゴ的?」として理解するからかも知れない。いずれ、気になりだすと、何とかバランスが取れるまで、がんばることになる。

名刺の文字の重心

 文字には重心がある。たとえば横書きで「携帯」。特に明朝体(モチロン明朝体もいろいろあって比較的気にならない明朝体もある)などの場合、「携」は重心が比較的低く、「帯」は重心が比較的高い。「携帯」で2文字並ぶとデコボコに見えることがある。これも気にしだすと気になってしまう。
 元来、漢字などは一般に、筆で(筆とは限らないが・・)縦書きで書いたものだろうから、縦書きでバランスが取れていれば、美しく見えたのだろう。ところが、横書きになったとたん、いろんなことが起こりうる。それ以前に四角の中に押し込めること自体が元来、誤りなのかも知れないが・・・・。とにかく、重心の調整が必要である。コツコツ・・・。